Xiaomiの「Smart Band 9」レビュー記事へようこそ。
結論、本モデルは初めてのスマートバンドとして、またSmart Band 7以前のモデルを使っている人に超おすすめなモデルです。筆者は2週間ほど使用していますが、今のところ見た目も中身も気に入っています。
デザインと装着感
本モデルからフレームがアルミニウム合金にアップグレードされ、耐久性、質感ともに向上しています。購入前はそれを知らず、開封時に気づいてテンションが上がりました。
仕上げは細かく、さらさらとした感触。質感はHuawei Band 8よりも良いです。
バンドもさらさらしていて装着感は良好です。
ちなみに、バンドは前モデルと同様にクイックリリースタイプになっていて、バンドのボタンを押し込むことで簡単に取り外すことができます。
カラーバリエーションは、ミッドナイトブラック、グレイシャーシルバー、ミスティックローズ、アークティックブルーと豊富で、筆者はブラックを選びました。
ディスプレイ
ディスプレイは、1.62インチの有機ELかつ60Hzのリフレッシュレートに対応しているので、美しく滑らかに描写されます。そして最大輝度が1200ニットと明るいので、従来モデルよりも屋外での視認性が高くなっています。
自動輝度調整や常時表示にも対応しています。
ベゼルは全体的に細いものの、下部に少しアゴがるのは気になります。
ソフトウェアがいい感じ
動作感は本当に軽快です。これまでのSmart Bandシリーズはソフトウェアの作り込みが微妙な印象でしたが、本モデルはいい感じです。
文字盤は200種類以上あるそうで、中にはカスタマイズ可能な文字盤もあります。しかし正直なところ、筆者の好きな文字盤はあまり見つけられませんでした。
アニメーション対応の文字盤もありました。これは面白い。
カスタマイズ可能なウィジェット機能もあり、タイマーやタスク管理などのショートカットを配置できます。
1画面まるまる使うウィジェットと、上下を2分割してそれぞれ配置できるウィジェットがあり、最大7つまで登録可能です。もちろん、ウィジェットの順番を並べ替えることも可能です。
また、UIデザインの一貫性が向上していて、操作時の混乱が少なくなったように感じます。
注意点として、通知は受信できるものの返信機能などはありません。絵文字にも非対応です。
トラッキングとアプリ
本モデルは睡眠、心拍数、血中酸素濃度、ストレス測定など、基本的なデータを記録してくれます。ワークアウトは150以上に対応しているそう。
5ATM防水に対応しているので、水泳のワークアウトにも利用できます。
データはスマートバンドでも一部確認できますが、詳細なデータは公式アプリのMi Fitnessで確認します。
今回は一部のワークアウトで測定したデータを紹介します。
ランニングモードで記録されたデータでは、心拍数、1km/hごとのペース、ケイデンス、歩幅、VO2 maxなどが確認できます。
また、ペースや歩幅のグラフを重ねて表示したりする機能もあります。
睡眠測定では、深い眠り、浅い眠り、レム睡眠、覚醒のステージが測定できるだけでなく、呼吸の回数も測定されます。
睡眠測定の細かな精度はわかりませんが、睡眠時間や二度寝のタイミングは概ね正確に記録できています。
以前レビューしたHuawei Band 8よりも確認できるデータ項目は少ない印象ですが、アプリの使いやすさ・見やすさは、HuaweiのアプリよりもMi Fitnessに軍配が上がります。
カスタマイズ性
本モデルは前モデルと同様に、バンド型からペンダント型、靴などに装着できるクリップ型に変更するアクセサリや、個性的なバンドが用意されていて、自分好みにカスタマイズできます。
前モデルのSmart Band 8のバンドも新モデルで使えるみたいです。
長持ちバッテリー
本モデルで一番大きなアップグレードはバッテリーかもしれません。
Smart Band 8の190mAhから220mAhまで容量が増えたおかげで、最大21日間バッテリーが持続するようになったそう。実際に使ってみた印象としては、睡眠測定やちょっとしたランニングで使用する分には、少なくとも14日以上は持ちそうです。
ちなみに、常時表示が有効でも9日間持つそうです。
充電も高速なので、バッテリー周りのストレスはかなり少ないなと感じます。
まとめ
Smart Band 7以前のモデルをまだ使っていて、バッテリーの劣化やスペック不足を感じる方は、Band 9へのアップグレードがおすすめ。
一方で、前モデルのSmart Band 8を使用している方は、バッテリー持ち・画面輝度の向上(600ニット→1200ニット)に魅力を感じなければ、乗り換える必要はないと思います。
価格は5,480円。質感、搭載機能を考えるとかなりお手頃な印象です。
GPSやマイク・スピーカーなどは非搭載ですが、それが不要な方には強力な候補になるはずです。
最後に、筆者がちょっとうれしかった点を紹介。本体の振動が前モデルより解像感高く、リッチになっていました。