発売から1年経ったHuawei Band 8を買ってみたのですが、フィットネストラッカーとして「これでいいじゃん」というクオリティだったので、レビューを共有していきます。
デザインと装着感
筆者が購入したのはミッドナイトブラック。他にはエメラルドグリーンとピンクがあります。
筐体はディスプレイを除いて樹脂製になっていて、右側面に電源と機能一覧を開くアクションを兼ねたボタンがあります。
本体重量は14g、厚みは8.99mmで装着感は良好です。何よりも、ストラップの硬さや滑りが絶妙で着脱しやすいです。
煩雑さが少ないので、「スマートバンドは一日中つけないよ!寝る時や手を洗うときに外すよ!」という人には特におすすめできそうです。
Xiaomi Band 8よりも薄いため、衣服などに引っ掛かかりにくいのも良いですね。
ディスプレイは194x361 (281 PPI)の1.47インチAMOLEDディスプレイで、精細さも十分です。明るさに関しては屋外だと若干足りない感はありますが、情報を読み取ることは可能です。
抗菌イオン加工されたTPUストラップは、若干ざらざらとした触り心地。しかし、調整穴は18個もあるので多くの腕の太さに対応できるのは良い点です。
また、バンド本体から外したい時は、背面にあるボタンを押し込むだけ。このクイックさもナイスです。
ちなみに、搭載されているOSはHuawei独自の「HarmonyOS」です。
健康管理機能は充実
本モデルはHuawei製品の中では廉価グレードですが、睡眠トラッキングは高精度なTruSleep3.0™アルゴリズムが採用されています。
二度寝もしっかり検出してくれますし、レム睡眠・ノンレム睡眠の他、呼吸の質や熟睡期間などもスコアリングしてくれます。
また、分析結果に基づいてちょっとしたTipsを教えてくれる機能もあります。
心拍数、SpO2、ストレスなどのモニタリングも、同社ウェアラブル製品の上位機種にも見られるTruSeen™ 5.0が搭載されています。
測定結果はアプリで細かく確認できます。各セクションに関連した記事などもあり、アプリのクオリティも高いです。
皮膚温度測定はありませんが、生理周期の管理機能もあります。
フィットネス機能も申し分なし
100種類以上のワークアウトモードがあるのも良い点。
ランニングやウォーキング、水泳の自動検出機能もあります。IP68防水・防塵に対応しているので、プールや海などの浅く水温が低い場所では着用したまま使えます。
なお、海で使用した後は海水を洗い流す必要があるので注意です。
ちなみに、筆者は主にウォーキングなどの軽い運動をするのですが、歩数精度はかなり高かったです。
実際に1000歩を自分で数えながらトラックしてみましたが、誤差は十数歩でした。
この他には、TruSport™システムによるトレーニングデータ分析があり、これに基づいたトレーニングの提案をしてくれるそうです。
通知機能や音楽コントロール
本製品はiOS・Androidの両方に対応していて、通知の受け取りはもちろん、着信の拒否やLINEやSMSなどのクイック返信にも対応しています。しかし、クイック返信は筆者のiOS環境では使えませんでした。
その他はウェアラブル端末では一般的な音楽コントロールや、天気予報の確認、タイマー機能も使えます。
腕を持ち上げた時の画面点灯速度は、少し遅く感じますが許容範囲です。ちなみに常時表示にも対応していて、文字盤の種類は10,000種類と豊富です。しかし、有料の文字盤が多い点は惜しいです。
とはいえ、6,000円台のスマートバンドとしては、十分な機能が揃っていると思います。
バッテリーと充電
バッテリーは最大14日間持続するようで、急速充電にも対応しており45分の充電でフルになるそう。実際に使ってみた感想としては、常時表示をオフにした状態だと1週間以上は余裕で持つ印象です。
毎日どれだけワークアウトをやるか、常時表示をオンにするか等によって持ち具合は結構変わってきそうです。
まとめ
長所
- 軽量でコンパクト、薄型のデザインで装着感が良い
- ストラップの着脱が簡単
- 1.47インチのAMOLEDディスプレイで視認性が高い
- 高精度なTruSleep 3.0による睡眠トラッキング
- TruSeen 5.0による心拍数、SpO2、ストレスのモニタリング
- 歩数カウントの精度が高い
- 最大14日のバッテリー持続時間と45分の急速充電
- 5ATM防水で水泳にも対応
短所
- 屋外の明るい環境下では画面の視認性がやや低下
- 腕を上げた時の画面点灯に若干のラグがある
- 温泉やサウナ、深い水中では使えない
- 上位モデルと比べると機能面で物足りなさを感じる可能性がある
総合的に見ると、Huawei Band 8は手頃な価格ながら必要十分な機能を備えた、コストパフォーマンスに優れたスマートバンドと言えます。特に健康管理やフィットネス面の機能が充実しており、日常的に身につけて活動量や睡眠をトラッキングしたい人におすすめできる製品です。一方で、より高度なスマートウォッチ機能を求めるユーザーには物足りなさを感じさせる可能性もあります。
価格は7月18日時点で6,400円で、Amazonのセール時は1,000円以上割引されることもあるので、それを狙って購入するのも良さそうです。