
Google I/OにてAndroid XR搭載の「Xreal Project Aura」発表。Gemini連携も

Image: Xreal
2025年5月20日(現地時間)、米Googleが開発者向けイベント「Google I/O 2025」を開催し、スマートグラスとヘッドセット向けの新プラットフォーム「Android XR」と生成AI「Gemini」の連携機能について発表した。
Android XRプラットフォームとは

このプラットフォームは、様々なXRデバイスをサポートし、Geminiと連携することで、ユーザーと同じ視点から状況を理解し、ハンズフリーでサポートする機能を提供する。Googleは10年以上にわたってスマートグラスの開発に取り組んでおり、Android XRでその技術が大きく進化している。
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Android XR搭載予定の製品
スマートグラス

Android XR搭載スマートグラスは、カメラ、マイク、スピーカーを内蔵し、スマートフォンと連携して動作する。
オプションでレンズ内ディスプレイも搭載可能で、プライベート情報などをスマートグラス上に表示して確認できる仕組みだ。
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Google I/Oでは、中国のXreal社が「Project Aura」という光学式シースルーXRデバイスを発表した。
これはAndroid XR向けに発表された2番目の公式デバイスで、QualcommのSnapdragon XRチップセットを搭載し、テザリング接続で動作する軽量なデバイスとなる見込みである。詳細な仕様は2025年6月に開催される「Augmented World Expo(AWE)」で明らかになる予定だ。
ヘッドセット

Android XRはまず、ヘッドセットに搭載される見込みで、韓国Samsung製の「Project Moohan」というコードネームの最初のヘッドセットデバイスが2025年に発売予定である。
強みは「Android XR × Gemini」

Android XR搭載スマートグラスは、以下のような多様な機能を提供する。
- 友達へのメッセージ送信
- 予定作成
- ターンバイターン方式のナビゲーション(道案内)
- 写真撮影
- Google Meetのリアルタイム音声翻訳機能や翻訳字幕表示
特に注目すべきは、Geminiとの連携機能である。スマートグラスをGeminiとペアリングすれば、ユーザーの行動を認識して状況を理解し、様々なサポートを行うようになる。

例えば、二人の会話をリアルタイムで翻訳し、スマートグラス上に「現実世界の字幕」として表示するデモも実施された。
各アイウェアブランドとも提携

Google I/Oでは、Android XR搭載スマートグラスのパートナーシップとして、韓国アイウェアブランド「Gentle Monster」と米国アイウェアブランド「Warby Parker」との提携も発表された。
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また、Googleは仏ケリング・グループ傘下のラグジュアリーアイウェアブランド「Kering Eyewear」など、他のアイウェアブランドとも提携予定であることを明らかにした。
これらの発表は、GoogleがAppleのVision Pro、MetaのOrion (こちらはプロトタイプ) などの競合製品に対抗して、XR市場での存在感を高めようとしている戦略の一環と見られる。
Googleブログによると、Android XR関連の発表について、日本における提供は未定とのことである。
Source: Google