reMarkable、「Paper Pro Move」発表。7.3インチのカラーE‑Inkで“紙のような体験”を

reMarkable、「Paper Pro Move」発表。7.3インチのカラーE‑Inkで“紙のような体験”を

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Image: reMarkable

9月3日、reMarkableが小型E-Inkデバイス「reMarkable Paper Pro Move」を発表しました。7.3インチのCanvas Colorとフロントライト、最大約2週間のバッテリーを備え、手書き検索やSlack連携などのワークフロー機能に対応。

7.3インチへの小型化で携帯性を高めつつ、カラー表示とライトを搭載した点が今回の主な進化です。事前の「Something is on the move」ティザーを経て、同日(東部時間・午前8時)のYouTubeのライブ配信で正式発表されました。

どんな製品か

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reMarkable Paper Pro Moveは、昨年の11.8インチモデル「reMarkable Paper Pro」の設計思想を小型の筐体に受け継いだE-Inkタブレットです。

カラー表示とフロントライトを備え、昼夜や屋外の強い光下でも読み書きしやすい設計が特徴。通知や余計なアプリを抑えた集中志向の体験はそのままに、より持ち運びやすいサイズで“紙のような書き心地”を外へ持ち出せます。外出先の素早いメモ取り、PDFやePubでの注釈、会議などでの使用を想定した製品です。

なお、11.8インチのreMarkable Paper Pro実機レビューは別記事で掲載しています。

主なスペック

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本モデルは7.3インチのCanvas Colorを採用し、低グレアで直射日光下でも視認性に優れます。フロントライトはクイック設定から輝度調整が可能で、通常環境ではフロントライトなしでも読みやすく、電池持ちの面でも有利です。バッテリーは最大約2週間持つのことですが、フロントライトを高輝度で継続利用すると電池持ちは短くなります。

ソフトウェア

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reMarkable独自のLinuxベースOSは、書く・読むに特化したシンプルさが特長。立ち上げから → 書き始めまでの動線が短く、逃したくない瞬間も書き留めやすいです。手書きノートの全文検索に対応(日本語対応は未確認)し、過去の記録から必要な情報へ素早くアクセス可能です。

テンプレートやワークブックを含む「Methods」により、会議進行、ブレインストーミング、日次計画といったフレームワークをすぐに適用できます。さらに、AI変換とSlack連携で要点の共有が素早く行えるところもアピールされています。

また、月額2.99 USD(約488円)のConnectに加入すると、無制限のクラウド同期と保存、モバイル/デスクトップアプリでの編集、最大3年のデバイス保護プランが利用可能です。初めて利用するユーザーには100日間の無料トライアルが提供され、非加入時は「過去50日以内に使用・同期したファイルのみ」クラウドに保持される形になります。

互換性とアクセサリ

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MoveのペンはreMarkable 2用と技術が異なるため互換性はありません。既存ユーザーは買い替え時に留意が必要です。なお、reMarkable Paper Proと同様に同梱物として、選択したMarker、1mのUSB-Cケーブル、替え芯6本が付属します。

まとめと価格

reMarkable Paper Pro

Paper Pro MoveとPaper Proはいずれもカラー表示とフロントライト、“紙のような書き味”に変わりはありませんが、Moveは7.3インチで携帯性が最優先。一方、reMarkable 2は白黒表示でライト非搭載のため、暗所での読み書きやカラー注釈を重視する場合は新モデルへの移行価値が高そうです。

携帯性と即応性を重視するならMove、広いキャンバスでの図面レビューや長文執筆を重視するならPaper Pro、カラー表示やフロントライトが不要なユーザーはreMarkable 2といったところでしょうか。

価格は449 USD(69,800円)からで、本日より購入可能です。セット構成(Markerの種類やカバーの有無)により価格が変動する可能性があるため、くわしくはreMarkable公式サイトにて。

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