Nothing Ear (open)レビュー。音質、デザイン、装着感に優れたオープンイヤー型イヤホン

Review
ワタソン
2024-10-16

英テック企業のNothingから発売された、同社初のオープンイヤー型ワイヤレスイヤホン「Nothing Ear (open)」をレビューします。

Nothing Ear (open)

※Amazonのアソシエイトとして、gagege.jpは適格販売により収入を得ています。

デザイン

Nothing Ear (open)

Ear (open)のケースは、他のEar製品と比べると平たく横長になっていますが、ポケットにはすっぽり収まります。

同製品も例によってスケルトンになっていて、ケースに収納されたイヤホンがしっかり確認できます。真ん中のくぼみも、いつものNothingらしさがありますね。

Nothing Ear (open) 底面

しかし、ケースの表面全体は光沢があるので、あっという間に傷が目立ちそうではあります。

Nothing Ear (open) のケースが開いた状態

中心にペアリングボタンLEDインジケーター

イヤホンのステム部分がスケルトンになっていて、耳にかける部分は白いラバー素材。バッテリーなどのモジュールが収納されている部分は、光沢のないシルバーに仕上げられています。

Nothing Ear (stick)とNothing Ear (open)の比較
Ear (stick)とEar (open)

音が出るグリル部分は、Ear (stick)にも似たような雰囲気があります。

装着感

Nothing Ear (open) イヤホン本体

イヤホンの重さは8.1gで、実際に装着してみると軽く感じます。長時間着けていると、イヤホンの存在を忘れてしまうかもしれません。

装着感も良好で、頭を激しく振ったり(マネしないでね)、激しくジャンプしても落ちる気配はなく安定性は高いです。

ちなみに、イヤホンはIP54の防水・防塵に対応しているため、雨の日のランニングにも使えそうです。

Nothing Ear (open) イヤホン右側

メガネを掛けている方は、脱着時に少し干渉するかもしれません。

音質

全体的に解像度が高く、音場が広く感じました。特に低音の響きが良好で、ベースやキック、ピアノの音色、ハンマーノイズなどの低音がとても心地よい。同社のEar (2)やEar (srick)と比べると、高音はわずかに控えめな印象です。

アプリにはEQプリセットや、カスタマイズ可能なEQも搭載されていますが、デフォルトで十分なほど良い調子。

ドライバーはチタンコーティングが施された14.2mmサイズ、対応コーデックはAACSBCのみ。ハイレゾコーデックのLDACやLHDCには非対応な点には注意です。

遅延に関しては、動画視聴くらいであれば気になりませんでした。低遅延モードもありますが、接続するたびに有効化する必要があるのは難点。

音漏れ

オープンイヤー型の課題である音漏れ。

本製品は耳に向かって音を出すスピーカーと、外向きに逆位相の音を出すスピーカーを組み合わせることで、音漏れを効果的にキャンセルしているらしいのです。

Image: Nothing

実際に静かな部屋 & ボリューム半分を条件に、音楽やポッドキャストを再生してみたところ、30cmくらい近づいてやっと音漏れが聞こえてきました。

オープンイヤー型イヤホンは試したことないものの、音漏れは少ない印象です。これならバスや電車でも使えるかも。

バッテリー持ち

Nothing Ear (open) ケース

筆者は同製品が届いてからデスクワークや散歩時に使用していますが、連続使用でも6時間以上は持続するので、使い勝手が良いです。

マルチポイント機能で、iPhoneとPCに接続していることが多いですが、接続先を1つにすればより長持ちするはず。

ちなみにNothingによると、イヤホン単体で8時間ケースを含めて30時間持続するそうです。

充電ポートはケースの後ろ側

充電端子はUSB Type-C(同梱)で、ワイヤレス充電には非対応。ちょっと残念。

接続アプリ

同社のEarシリーズは、iOS/Android対応のNothing Xアプリを使用します。アプリなしでも接続は可能ですが、ファームウェア更新にはアプリが必須です。また、EQ機能、低遅延モードの有効化、アクションのカスタマイズなどもアプリ内で行えます。

接続方法はとてもシンプル。Ear (open)をopenし、ペアリングボタンを長押し。LEDが点滅したら、アプリでデバイス追加のボタンを押すだけです。

EQのカスタマイズ画面

あとはEQやアクションを好みにカスタマイズできます。(ファームウェア更新もお忘れなく)

簡単なEQプリセットは4つ。高度なEQ設定では20Hz-20kHzまで調整することができます。

また、作成したEQプリセットをQRコードで共有したり、誰かが設定したEQをインポートすることもできます。

Nothingのコミュニティでは、EarシリーズのEQプリセットを共有しているユーザーもいらっしゃるので、興味ある方はチェックしてみてください。

操作性

イヤホンのステム部分をつまむことで、音楽の再生・停止、戻る・進む、音声アシスタントの呼び出しなどが行えます。

筆者は再生・停止くらいにしか使っていませんが、誤操作もなく快適に操作できています

また、同社のスマートフォンのNothing Phone、CMF Phoneシリーズをお使いの方は、本体をつまむアクションでChatGPTを呼び出すことが可能です。

少し高い

Image: Nothing 日本公式ストア

本製品は定価24,800円と、お手頃とは言えない価格となっています。

少なくとも、Nothingのオーディオ製品の中では(最上位モデルのNothing Earより2,000円高い)高価です。

とはいえ、Nothing初のオープンイヤー型イヤホンなので、他モデルよりも開発・生産コストがかかっているのかもしれません。

まとめ

音質、操作性、デザインは総じてとても良い感じです。接続デバイスにもよりますが、接続の安定性も問題なく、装着時の安定性も抜群。

このデザインが好みで、パワフルで綺麗な低音を奏でるオープンイヤー型イヤホンが欲しいユーザーには、ぴったりハマる製品だと思います。

ちょっと高価ですが、筆者はかなり満足できる製品でした。

購入はAmazon、Nothing 日本公式ストアで。

Nothing Ear (open)

※Amazonのアソシエイトとして、gagege.jpは適格販売により収入を得ています。

Image: Nothing

余談ですが、Ear (open)のまるっこさや下部のシルバー感がNothingのConcept 1に似ていますよね。このコンセプトが出た当時、ときめいていたのを覚えています。

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Written by
ワタソン
Published on
2024-10-16