ベッドサイド用の置き時計兼スマートスピーカーが欲しい人にはかなりハマる一方で、動画視聴やタッチ操作をメインに使いたい人にはEcho Showのほうが向く製品です。
1週間使って分かった「刺さるポイント」と「割り切りポイント」を、ベッドサイドとデスク用途の視点で正直に書いていきます。
Echo Spotって?

今回発売されたEcho Spotは、2018年に発売された初代モデルの後継機です。ディスプレイ、マイク、スピーカーが一体化しており、音声(VUI)とタッチ可能な画面(GUI)でAlexaと対話できます。
他のスマートスピーカーとは違い、音だけでなく視覚的な情報も受け取れるのが大きな利点です。

デザインと機能
Echo Spotの本体は、半球形のシンプルでコンパクトなデザインです。Echo Popの筐体にそのままディスプレイを搭載したような、特徴的な見た目です。
カラーはオーシャンブルー、グレーシャーホワイト、ブラックの3色で、白デバイス好きの筆者はグレーシャーホワイトを選びました。

正面上部には2.83インチの液晶ディスプレイが搭載されており、解像度はそこまで高くありませんが、情報の確認には十分です。

本体上部には、他のEchoシリーズのように物理ボタンやマイクが搭載されています。

ディスプレイのテーマカラーは6色から選択でき、天気や時計の色を変更できます。時計のデザインも6種類しかないので、まだカスタマイズ性には乏しい印象ですね。

音楽再生時にはアニメーション付きで曲名とアートワークが表示され、視覚的にも楽しめる工夫が施されています。
画面操作のみでできることは、明るさ調整や時計のデザイン変更程度で、大きく限られているのが現状です。
音質と使い勝手

Echo Spotの音質は、コンパクトなボディながらも低音から高音までバランスが取れており、なかなか良質なサウンドが楽しめます。以前のEcho Dot第3世代などと比べると、雲泥の差を感じるほど良い音質です。
ウェイクワードの認識も速く、音声認識の精度も文句なしです。
音楽再生時は、画面操作での再生コントロールも可能ですが、歌詞表示や動画再生には非対応。ここを期待しているならEcho Show一択です。

ちょっと残念なところとして、スマートホーム機器の操作は基本的に音声のみで、画面のみで操作はできません。
せっかくディスプレイがあるのだから、まさにスマートホーム機器の制御やToDoリストなど、画面操作で完結できる要素があれば良かったなと思います。
スポンサーリンク
Echo Showシリーズとの線引きで、あえて画面操作でできることを減らしているのかもしれません。将来的にアップデートで変わる可能性はありますが、今のところは「音声メイン+補助的な画面」という立ち位置です。
Echo Spotがハマる人・やめたほうがいい人

- 「ハマる人」
- 目覚まし時計をスマートスピーカーで置き換えたい
- デスクやキッチンに「音が良い置き時計」を置きたい
- 画面は時計・天気・タイマー表示くらいで十分
- Echo PopやEcho Dotより「ちょっとリッチな置き時計」が欲しい人
- 「やめたほうがいい人」
- 画面で家電を操作したい
- YouTubeやPrime Videoも観たい
- 歌詞表示や動画再生を期待している
「やめた方がいい人」には、Echo Showシリーズがおすすめです。
Echo Spot と Echo Show、どちらを選ぶべきか
ざっくりまとめると、以下のような棲み分けになります。
- 置き場所がベッドサイド中心/省スペース → Echo Spot
- 動画・レシピ・カメラ表示をしっかり使いたい → Echo Show
やはり多機能を求めるのであれば、Echo Showがおすすめです。価格もEcho Spotと比べても大きな差はありません。
全体的には良い感じの製品
Amazon Echo Spotの新モデルは、Alexaとの対話を音声だけでなく画面でも楽しめる製品でした。コンパクトな置き時計型のデザインに、高音質なスピーカーを搭載していて、筆者はデスクで使用していますが、棚やキッチンなどに置くのも良さそうです。

タイマー機能はキッチンでも活躍しそうです。ただ、せっかくのディスプレイを十分に活用しきれていない点は惜しい印象。画面を使った家電操作やウィジェット的な機能があったら、最高のデバイスになりそうです。
とはいえ、ディスプレイ付きでも場所を取らない上に、音質もこのサイズとしては十分なので、デスクやベッドサイド用のスマートスピーカーとしては良い選択肢の一つです。




