Image: Framework
米FrameworkからGeForce RTX 5070 Laptop GPUのモジュールと、それを搭載した「Laptop 16」が発表されました。
Framework Laptop とは

Framework Laptop は「長く使い、必要なときに自分で直し、好きなように拡張する」ことを前提に設計されたモジュール式ノートPCです。ネジ一本から公式パーツが入手でき、メモリやストレージはもちろん、キーボードやポート類までユーザーが工具で交換・追加できます。
「薄型ノート=使い捨て」という常識を崩し、ノートPCをデスクトップのように育てる文化をつくろうとしているブランドです。
こんなに素敵なFrameworkですが、今のところ日本では販売されていません。残念。
主なスペック─初代比でゲーム性能が約30〜40%向上

今回発表されたモデルは、RTX 5070 Laptop GPUとRyzen AI 300シリーズの組み合わせで、初代(Radeon RX 7700S構成)比でゲーム性能が約30〜40%伸びるとのこと。さらに背面USB‑Cでの映像出力・電源入力対応や、100W持続TGPを騒音低減しつつ維持する新サーマル設計、G‑SYNC対応165Hz・2560×1600パネルなど、実用面の強化が大きいです。

メモリはDDR5-5600スロットが2つ(最大96GBまで)、M.2スロットも2つ(最大10TBまで)という構成。Ryzen AI 300シリーズの恩恵でUSB4やPCIe 4.0も利用可能で、多くの用途で十分な拡張性が備わっています。
CPUはRyzen AI 7 350(8コア)とRyzen AI 9 HX 370(12コア)の2つから選択可能です。
GPUはNVIDIA Blackwell世代のGeForce RTX 5070 Laptop(GDDR7 8GB)で、初代のRadeon RX 7700S構成比でフレームレートが約30〜40%向上。

ディスプレイは16インチ 2560×1600/165HzでNVIDIA G‑SYNCに対応。最大500nit、DCI‑P3 100%をカバーし、クリエイティブ用途にも適しています。
冷却はHoneywell製の相変化TIM採用と、ファンブレード形状・コントローラICの最適化で100W持続TGP時のノイズを低減する設計に。
また、RTX 5070モジュールでは背面USB‑Cで映像出力と給電に対応する配線拡張が行われています。
電源については、ハイパワーで稼働時のバッテリー消費を抑えるため、USB‑PD 3.1 EPR準拠の240W(48V/5A)USB‑Cアダプタが標準化されたとのことで、ノートPC業界ではおそらく初です。
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後方互換とモジュール

新しいRTX 5070モジュールは初代Framework Laptop 16と後方互換で、既に前モデルを持っているユーザーはモジュール交換のみで最新世代dGPUへアップグレード可能。
また、Radeon RX 7700Sモジュールも改良版として提供されるとのこと。
モジュールの選び方としては、据え置きメインかつパワーが必要な場合はRTX 5070。Linuxユーザーの場合はRadeon RX 7700S(ドライバの面で扱いやすいため)。モバイル重視の場合は「Expansion Bay Shell」という冷却機能付かつ軽量なモジュールと、CPU + iGPU(CPU内蔵のGPU)での運用が良さそうです。
後から「やっぱり強いGPUがほしいな...」と思えばdGPUモジュールを(少し割高になりますが)追加購入して簡単に交換できるのが最大のメリットです。
価格と予約について

まず、Frameworkの製品は基本的にPre-Built(組み立て済)とDIY Editionで分かれています。
Pre-BuiltはPerformance、Performance Pro、Overkillの3構成になっています。(日本円は記事公開時点の目安です。)
構成 | 価格 | CPU | メモリ | ストレージ | OS |
---|---|---|---|---|---|
Performance | 1,799 USD(約26万円) | AMD Ryzen AI 7 350 | 16GB(2×8GB) | 512GB | Windows 11 Home |
Performance Pro | 1,999 USD(約29万円) | AMD Ryzen AI 7 350 | 32GB(2×16GB) | 1TB | Windows 11 Pro |
Overkill | 2,549 USD(約37万円) | AMD Ryzen AI 9 HX 370 | 64GB(2×32GB) | 2TB | Windows 11 Pro |
DIY Editionでは、Ryzen AI 7 350とRyzen AI 9 HX 370の2構成です。基本構成にdGPUモジュールなどは含まれていないので、注文時または後から追加購入したり手持ちのモジュールを流用する形です。
CPU | 価格 | コア/スレッド | 最大ブースト |
---|---|---|---|
Ryzen AI 7 350 | 1,499 USD(約22万円) | 8コア/16スレッド | 5.0GHz |
Ryzen AI 9 HX 370 | 1,799 USD(約26万円) | 12コア/24スレッド | 5.1GHz |
予約段階では発送後に返金される100 USDのデポジットが設定されています。
出荷については執筆時点で11月分は既に完売しているようで、12月以降となるようです。
また、RTX 5070モジュールは単体予約も可能で、価格は699 USD(約10万円)。改良版Radeon RX 7700Sモジュールは449 USD(約6.6万円)です。
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日本では今のところ購入不可
販売はFramework公式のオンラインストア経由ですが、執筆時点で日本への配送は未対応。モジュール式ノートPCは日本どころか、世界で見てもFrameworkだけ。
保証や日本の法令などが障壁になっている可能性がありますが、ぜひ日本でも展開してほしいところ。