Nothingのサブブランド、CMF by Nothingから発売された「CMF Watch Pro」は1.1万円で手に入る中価格帯のスマートウォッチです。発売後、多数のレビュアーが絶賛しているようですが、実際はどうなのか。
CMF Watch Proにはアプリを閉じるとWatchとの接続が切れる致命的なバグ、そのほか多数のバグが存在するため、通知を受信したり、「スマートフォンを探す」などのリアルタイムなデータの同期を利用したい方は、修正される保証もないのでまだ買わないほうが良いです。(2024年2月12日執筆)修正が確認でき次第追記します。
ワクワクするパッケージ
Nothingともまた違う、立体感のあるパッケージが好きです。筆者は所有していませんが、CMFの他製品(充電器、ワイヤレスイヤホン)もこんなパッケージです。
CMFのブランドカラーであるオレンジの差し色が美しい!中を見てみると、左側には本体のスタートガイドと、アプリストアのQR Codeがあります。右側には本体、バンド、充電ケーブルが収められています。
"見た目は"良い!
ちなみに今回、筆者が購入したのはライトグレーで、そのほかダークグレー、オレンジ、シルバーの3色あります。シルバーは白に近い色で、筆者が購入した後に発売された色です。
(シルバーが欲しかった…)バンドのバックルは艶やかで高級感があり、下側のバンドにはCMFのトレードマークがあったりと、バンドの洗練度は高いです。
手触りについては悪くありませんが、とても滑りづらいためバンドサイズを固定する時は少し大変。もう少しさらさらとした素材なら良かったなと思います。
フレームはアルミ製で、背面はプラスチック、ディスプレイはガラスです。写真からでもこの高級感が伝わるかと思います。ディスプレイは微妙にラウンドしていて、触ると心地よいです。Nothing全製品に言えることですが、見た目におけるこだわりはやはり素晴らしい!
Norhing独自のOSを搭載
OSのビジュアルもNothingらしくて素敵。ここでもCMFブランドカラーのオレンジがパキッとしていてかっこいい。
58fps対応のディスプレイでアニメーションも滑らかに動くので、操作感は全く文句なしです。110種類のワークアウト、睡眠、血中酸素、ストレスなどの測定に加え、天気予報やストップウォッチ、アラーム機能もあります。
本体の側面にはスピーカーとマイクが搭載されており、スマホからBluetooth経由で通話もできるようです。
文字盤はNothingらしいデザインが多数あるのは言うまでもなく、よくある無難なデザインの文字盤もあります。
種類はあまり多くありませんが、ちょくちょくアップデートで追加されているので、これは時間と共に解決されるはず!
ちなみに、システムの言語は日本語、英語、スペイン語、タイ語、インドネシア語、ドイツ語、フランス語、チェコ語、ロシア語、ポーランド語、アラビア語、韓国語、中国語に対応しています。なかなか多い!
通知の一覧はこんな感じです。タップすると60字程度のメッセージを確認でき、タップしたものから消えていきます。返信などはできません。
アプリは今のところ"最悪"
冒頭にも書いていますが、Watchとアプリの接続が、アプリを閉じるたび(アプリ履歴から消去するたび)に切れてしまいます。そのため、スマートフォンを探す機能や、天気予報の確認、通知の受け取り等ができません。これではただ見た目の良いデジタル時計になってしまいます。
しかし、この問題は全ての個体で発生するものでない可能性はあります。
接続するスマホによって変わる可能性もあるかもしれません。(ちなみに筆者はNothing Phone (2)を使用しています…)
なお、この致命的なバグは発売当初から存在していて、未だ修正バージョンが配信される気配はありません。
トラッキング精度がいまいち
睡眠測定についてですが、精度が微妙です。睡眠ステージの測定やスコアの算出は可能ですが、二度寝が測定されなかったり(二度寝するなー!)、そもそも睡眠が測定できなかったケースもあります。
ワークアウト測定はあまり試していないので何とも言えませんが、Nothingコミュニティではワークアウトに関する多数の問題も報告されています。
ユーザーによって、スマートウォッチの使い方は様々であると思いますが、睡眠測定やワークアウトを目的に使う場合は少し物足りないかもしれません。また、測定の問題は、センサーかソフトウェアの原因かが分からないので、今後改善されるかも不明です。
【今のところの結論】Nothingが大好きなら買おう
もしあなたがNothingファンであるなら、買うのはアリだと思います。筆者はNothing Phone (1)以外の製品は全て所有しているくらいのファンではあるので、今回紹介したWatch Proも、所有欲は満たしてくれています。
ビルドクオリティはとても高いので、接続性や安定性が改善されれば、より多くの方におすすめできるでしょう。
問題が修正され次第、この記事にて追記したいと思います。